教育訓練給付制度の資格一覧【専門実践の指定講座とおすすめも紹介】

※本記事は広告を含みます。
一般
教育訓練
特定一般
教育訓練
専門実践
教育訓練
雇用の安定・就職の促進に資する教育訓練が対象。 労働者の速やかな再就職及び早期のキャリア形成に資する教育訓練が対象。 労働者の中長期的キャリア形成に資する教育訓練が対象。
受講費用の20%(上限10万円)を訓練終了後に給付。 受講費用の40%(上限20万円)を訓練修了後に給付。 受講費用の50%(年間上限40万円)を訓練受講中6か月ごとに給付。

教育訓練給付金制度とは、教育訓練を受けた場合に受講料の一部を国が給付する制度です。

もっとも支給金額が多いのは専門実践教育訓練給付金で、受講料の50%が支給されます。さらに、その資格・スキルを活かして就職した場合は受講料の20%が追加支給されます。

もし教育訓練給付金で何かのスキルを身に付けたいと考えているなら、おすすめなのはIT系のスキルです。短期間で習得できて、比較的高い収入を期待できるからです。

この記事では、教育訓練給付制度の対象資格、さらに専門実践教育訓練の指定講座について解説します。

専門実践教育訓練給付金をわかりやすく解説【支給要件と流れ】

教育訓練給付制度資格一覧

ハローワークから支給される一般教育訓練給付金、特定一般教育訓練給付金、専門実践教育訓練給付金の対象資格を一覧で掲載しています。

取得したい資格・スキルがどの教育訓練の対象資格に当てはまるのかを知りたい場合は、次のタブを切り替えながら探してみると良いでしょう。





中小企業診断士
司書・司書補
土木施工管理技士
管工事施工管理技士
建築施工管理技士
実用英語技能検定
TOEIC
TOEFL
中国語検定試験
HSK漢語水平考試
日本語教育能力検定試験
建設業経理検定
日商簿記検定試験
同行援護従事者研修
Webクリエイター能力検定試験
MSOfficeスペシャリスト
CAD利用技術者試験
建築CAD検定
Photoshopクリエイター能力認定試験
Illustratorクリエイター能力認定試験
VBAエキスパート
Oracle認定資格・LPIC等ITSSレベル1資格
大学修士課程
大学博士課程

社会保険労務士
税理士
行政書士
司法書士
弁理士
通関士
ファイナンシャルプランニング技能検定
宅地建物取引士資格試験
電気主任技術者試験
介護職員初任者研修
介護支援専門員実務研修
特定行為研修
喀痰吸引等研修
福祉用具専門相談員
登録販売者試験
自動車整備士
大型自動車第一種・第二種免許
中型自動車第一種・第二種免許
大型特殊自動車免許
準中型自動車第二種免許
けん引免許
玉掛け
フォークリフト運転
高所作業車運転
クレーン(小型移動・床上操作)運転
移動式クレーン運転士免許
クレーン・デリック運転士免許
車両系建設機械運転技能講習
Oracle認定資格・LPIC等ITSSレベル2資格

キャリアコンサルタント
測量士補
調理師
製菓衛生師
看護師
准看護師
助産師
保健師
介護福祉士
美容師
理容師
保育士
栄養士
歯科衛生士
歯科技工士
社会福祉士
柔道整復師
精神保健福祉士
はり師
あん摩マッサージ指圧師
臨床工学技士
言語聴覚士
理学療法士
作業療法士
視能訓練士
シスコ技術者認定などITSSレベル3資格
第四次産業革命スキル習得講座
職業実践専門課程
専門職学位課程
職業実践力育成プログラム


おすすめは専門実践教育訓練

教育訓練給付制度でもっともおすすめなのは専門実践教育訓練です。もっとも給付金が多く、受講料の50%を支給してもらえます。

取得した資格・スキルを活かして就職・転職した場合は、さらに受講料の20%が追加支給されます。あわせて最大70%も支給してもらえるお得な制度です。

就労中に人でも利用できます。たとえばプログラミングを学習しながら仕事に活かしつつ、もっと給与の高い会社や職種へ転職することも視野に入ってくるでしょう。

専門実践の指定講座一覧

業務独占資格又は名称独占資格の取得を目標とする養成課程
(介護福祉士、看護師、美容師、社会福祉士、保育士、歯科衛生士など)
1,737講座
専門学校の職業実践専門課程及びキャリア形成促進プログラム
(商業実務、衛生関係、工業関係など)
677講座
専門職学位課程
(ビジネス・MOT、法科大学院、教職大学院など)
90講座
大学等の職業実践力育成プログラム
(特別の課程(保健)、正規課程(保健)など)
197講座
一定レベル以上の情報通信技術に関する資格取得を目標とする課程
(シスコ技術者認定CCNPなど)
3講座
第四次産業革命スキル習得講座(Reスキル講座)
(AI、データサイエンス、セキュリティなど)
115講座
専門職大学等の課程 1講座

専門実践教育訓練給付金の指定講座一覧というのは、厚生労働省のページでも公開されていません。※公開されているのは、厚生労働省が今年度に新規指定した講座だけになります。

昨年以前に指定済みの講座は公開されていません。指定済みの全講座を知ることは困難です。[/st-kaiwa2 r]

どうやって対象講座を探すのか

専門実践教育訓練給付金の対象講座・コースは、Webで検索しながら探すことになります。

資格やスキルの名称 + 専門実践教育訓練

例:「看護師 専門実践教育訓練」「プログラマー 専門実践教育訓練」

といった検索ワードで検索しながら探すことになります。

または、専門実践教育訓練について解説しているサイトで紹介されている講座・コースは、その資格やスキルに詳しい人が徹底的に調査して選別しており、対象講座・コースの比較表などが掲載されています。

そういったサイトから対象講座の情報を収集しても良いでしょう。

[st-kaiwa2 r]当サイトはIT情報メディアのため、IT系の教育訓練給付対象講座・コースを紹介しています。

おすすめはIT系スキル

教育訓練給付制度を利用して何かの資格・スキルを身に付けたい。と考えている人には、IT系スキルがおすすめです。

  • IT業界は人手が足りていないため経験の少ない人でも入職しやすい。
  • IT業界は比較的、給与水準が高く、転職を重ねて給与を上げていくという独特の風土がある。
  • プログラミング未経験者でも、数ヵ月で身につけることができるスキルである。
  • 学習した知識・スキルをすぐに今の仕事に取り入れることができ、実践でも学んでいける。

IT業界は、転職が盛んな業界です。そのため、経験の少ない人でも入職しやすく、また給与の高い会社への転職もしやすいです。

プログラミングというのは、どの言語でも制御構造が共通しています。「繰り返し」と「条件分岐」の組み合わせだからです。

学びやすいプログラミング言語にPythonという言語があります。Pythonでプログラミングの仕方を学びつつ、仕事でExcelのプログラミング言語VBAに取り組むこともできます。

Web系の言語を学びながら、クラウドソーシングを始めてみるのも良いでしょう。

プログラミングは、学んだことをすぐに実用できるスキルです。

わずか数ヵ月で身に付けられることを考えると、高収入を期待できるプログラミングはコストパフォーマンスのよいスキルと言えます。

プログラミング(AI・データサイエンス)

プログラミングは、専門実践教育訓練で学ぶことができます。

対象の講座・コースは、AIやIoT、データサイエンス、サーバーなどのIT技術・高度技術であり、経済産業省がReスキル講座に指定しています。

これらに使われるプログラミング言語は、Python、Ruby、PHP、Javaあたりが目立ちます。

学習しやすいのはPythonです。記法が簡素で、ライブラリが豊富なため簡易なプログラミングが可能です。また、高校の情報科で学習する言語に指定されたことも、Pythonが学びやすいことを証明する一例と言えるでしょう。

Pythonを学べる専門実践教育訓練対象コースは、こちらの記事で解説しています。

専門実践教育訓練給付金でプログラミングを70%OFFで学ぶ方法

Webデザイン(ホームページ・ロゴ制作)

Webデザインは、一般教育訓練で学ぶことができます。

対象の講座・コースは、PhotoshopIllustratorなどの画像処理ソフト、HTML&CSSなどのコーディングとなります。スキルレベルとしてはやさしいため、ITの未経験者にはとてもおすすめです。

一般教育訓練は受講料の20%を支給してもらえますが、残り80%を自己負担しなければなりません。

そこで、プログラミングコースと組み合わせて専門実践教育訓練(受講料の50%を支給)を利用する方法もあります。

Webデザインに加えてWebプログラミングまで身に付けて仕事の可能性・実用性を広げたい人には、Webデザインとプログラミングのセットコースがおすすめです。

Webデザインを学べる教育訓練対象コースは、こちらの記事で解説しています。

憧れのWebデザイン・Web制作を教育訓練給付金で習得する方法

まとめ

  • 専門実践教育訓練給付金の指定講座一覧というのは、厚生労働省のページでも公開されていない。
  • 専門実践教育訓練給付金の対象講座・コースは、Webで検索しながら探すことになる。
  • または、専門実践教育訓練について解説しているサイトから対象講座の情報を収集しても良い。
  • 教育訓練給付制度を利用して何かの資格・スキルを身に付けたい。と考えている人には、IT・情報処理のスキルがおすすめ。
  • Webデザイナーを目指すならWebデザインを一般教育訓練で学習する。
  • プログラマーを目指すならプログラミングを専門実践教育訓練で学習する。
  • この記事を書いた人

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小学生のときにBASIC言語でプログラミングを覚え、社会に出てからはPythonを主力に通信業界で無線設計とGISシステム開発に携わること12年目。プライベートではPHP・MySQLでウェブサービスを作りつつ、副業で収入を得ています。「プログラミングは人生を豊かにする」と実感しています。