AI(人工知能)、データサイエンス、ロボット、ブロックチェーンなど、今や広い分野で常用されるようになったPythonは、今後も高い需要を期待できる言語です。
Pythonはプログラミング自体を学ぶのにも適している言語です。高等学校の情報科で学習する言語にもPythonが指定されました。
IT技術者の数はすでに不足しており、Pythonでプログラミングを身につければ食いっぱぐれのない「手に職」となるでしょう。プログラミング言語別の年収を見てもPythonは断トツに高収入です。
このPythonを、国の教育訓練給付制度を利用して身に付ける方法があります。経済産業省から『Reスキル講座』として認定されたプログラミングスクールのAIコースやデータサイエンスコースなどが教育訓練給付制度の対象となっています。
スクール Reスキル講座 |
料金/受講期間 | 特徴 |
---|---|---|
キカガク『長期コース』 | 792,000円/無制限 給付金利用→237,600円 |
全コースを期間無制限・追加料金なしで継続受講していける。 |
528,000円/3ヵ月 給付金利用→158,400円 858,000円/6ヵ月 1,078,000円/9ヵ月 |
全8講座のうち給付金対象は4講座あり。 | |
テックアカデミーPython+AIセット | 174,900円/4週間 229,900円/8週間 284,900円/12週間 339,900円/16週間 給付金利用→問合わせ |
もっとも安い。ただし期間が短い。 |
これらのReスキル講座は専門実践教育訓練給付制度を利用して受講でき、受講料の50%が国から支給されます。
教育訓練給付制度の利用方法や受講料は、上記のスクールの無料説明会やカウンセリングで案内してもらえます。
キカガク『長期コース』 のように長期的にオンライン受講できるコースもあるので、帰宅後や休日に無理なく学習していけるでしょう。
この記事では、Pythonを教育訓練給付制度で身に付ける方法について解説します。専門実践教育訓練の対象のスクール・コースも紹介しています。
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専門実践教育訓練給付金をわかりやすく解説【支給要件と流れ】
Contents
Pythonを教育訓練で学ぶには
専門実践教育訓練の流れ
- Reスキル講座対象のプログラミングスクールのカウンセリング・説明会に参加する。
このときに「専門実践教育訓練制度を利用したい」という旨を伝えて、利用方法を案内してもらう。 - ハローワークで教育訓練給付の受給資格を確認し、訓練前キャリアコンサルティングを受ける。(受講開始の1ヵ月前までに完了させる必要がある。)
- 受講料をいったん自費で支払って学習を開始。
- 受講修了時(または6ヵ月ごと)にハローワークへ給付申請する。
- 受講料の50%が支給される。
Pythonを教育訓練給付制度で学習するには、経済産業省がReスキル講座に認定しているプログラミングスクールのPythonコースを選ぶことになります。
Reスキル講座とは
経済産業省は、AIやデータサイエンスなどの新技術・高度技術のIT教育をおこなう講座をReスキル講座に認定しています。受講すると厚生労働省が給付する専門実践教育訓練給付金(受講料の最大70%給付)を受け取れます。
プログラミングスクールのReスキル講座は、専門実践教育訓練給付金を受け取ることができる講座です。給付金額は、スクールに支払った金額の50%(ただし上限40万円/年)です。
スクールの転職サポートを利用して転職活動することもできます。Reスキル講座でスキル習得後に再就職した場合は、さらに受講料の20%が給付されます。
プログラミングスクール・コースによって受講期間や受講料がちがうため、無料説明会やカウンセリングで案内してもらうのが確実です。
プログラミングスクールの授業料は、いったん自分で支払う必要があります。
給付金の受け取りは、受講修了時、または6ヵ月ごとにハローワークに支給申請することで銀行口座に入金されます。
教育訓練の対象スクール・コース
キカガク長期コース
受講スタイル | オンライン |
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言語 ライブラリ |
Python NumPy・Pandas・scikit-learn・PyTorch・OpenCV・Flaskほか |
受講料 | 792,000円/6ヵ月間 └給付金利用で237,600円 |
転職支援 | 転職サイトdoda提携 |
申込方法 | 無料オンライン説明会から申込可能 |
- プログラミング未経験でも受講可能な体制
- コース修了後はPython・AIの講座を学び放題
- 環境構築する手間なく学習を開始できる
- 講師に質問し放題+メンタリング/週1回
- 大手転職サイトdodaと提携して転職を支援
キカガク は、期間無制限でAI学習できるスクールです。AI人材育成コースは、6ヵ月間の修了率90%以上と未経験でも挫折しないカリキュラムになっています。
しかもコース修了後は機械学習・データ分析・自然言語処理・AIアプリ開発等を無料で受講して学習を続けていくことができます。数あるAIプログラミングスクールの中でもっともコストパフォーマンスが良いスクールです。
転職サイト大手dodaと提携しており、AI技術者として転職を目指す場合にも手厚いサポートを受けることができます。教育訓練給付金の利用方法はオンラインの無料説明会で案内してもらえます。
テックアカデミー Python+AIセット
テックアカデミーPython+AIセット言語 ライブラリ |
Python Pandas・scikit-learn・Keras・TensorFlow |
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受講料 | 316,800円/8週間 360,800円/12週間 404,800円/16週間 503,800円/24週間 └給付金利用可能 |
転職支援 | 転職サポートあり |
受講スタイル | オンライン |
申込方法 | コース案内ページから申込可能 |
- 入金が完了すると受講開始日の前からすぐにチャットサポートを開始
- 週2回マンツーマンでのメンタリング・毎日15〜23時のチャットでサポート
- 先割:先行申込で受講料5%OFF
- トモ割:同僚や友人と一緒に受講すると受講料が10,000円割引
- Reスキル講座:教育訓練給付金を利用可能
テックアカデミーのPython+AIセットコースは、Pythonコースで基礎から学び、AIコースで人工知能・機械学習のスキルを習得できるコースです。AIコースの学習ではライブラリやデータベースなども学びます。プログラミング未経験の方は16~24週間のゆとりある期間で学習したほうが良いでしょう。
教育訓練給付金を支給しえもらえるコースには、ほかにPython+データサイエンスセットがあります。給付金の利用方法と割引額はカウンセリングで案内してもらえます。受講申し込みはプログラミング無料体験を受けてみて、検討してから申し込みできます。
おすすめはキカガク
給付金を利用すると、どのスクール(コース)もだいたい20万円前後で受講できます。
キカガクだけは、さらに別のPythonコースを追加料金なしで次々と受講していくことができる、もっともお得なスクールです。実質的には100万円以上の価値があるスクールと言えるでしょう。
キカガク『長期コース』 は、長期的にPythonを学習していきたい人に向いているスクールです。まず最初に『長期コース』を受講したあとで、追加料金なしで受講できる講座には次の講座(コース)が用意されています。
機械学習、データサイエンス、画像処理、自然言語処理、Webアプリ開発、ディープラーニング、IoT、E資格取得
教育訓練給付金で手に職!
教育訓練給付金を利用して手に職を付けるなら、プログラミングスクールに用意されているAIコースやデータサイエンスコース、Web系コースの中から選ぶことになるでしょう。
AI開発者
専門実践教育訓練給付金で学習できるコースでもっとも多いのがAIコースです。
Pythonは、AI開発に多用されている言語です。機械学習には『TensorFlow』というライブラリを使用します。その計算にはライブラリ『Keras』、学習には『scikit-learn』を使用します。
ライブラリのおかげで、比較的少ないコードでプログラミングできるようになっています。
プログラミング未経験者でも学びやすいと言えるでしょう。チャットやロボットなど、用途を見出しやすいところも学習意欲につながりそうです。
データサイエンティスト
専門実践教育訓練給付金でデータサイエンティストを目指すコースもあります。
そもそもPythonが脚光を浴びたのはアメリカ西海岸でデータサイエンスのプログラミングに用いられたことがきっかけです。
『NumPy』、『SciPy』、『Pandas』といった計算・解析ライブラリを使用します。
ライブラリのおかげでプログラミングはしやすいですが、統計や微積分などの数学の知識も求められます。
プログラミング未経験者の場合は、この数学の知識の点でやや難しく感じるかもしれません。
Web系開発者
Web系開発だけを専門実践教育訓練で学べるコースはありません。
というのも、専門実践教育訓練給付金は「IT・データを中心とした将来の成長が強く見込まれ、雇用創出に貢献する分野」が対象だからです。
Webアプリ開発には、『Django』や『Flask』、『Flutter』といったフレームワークを使用します。
フレームワークのおかげで、操作性の良いWebアプリやスマホアプリを開発できます。
プログラミング未経験者には、もっとも習得しやすい分野です。アプリ開発企業への転職はもちろん、自分自身でアプリをリリースしたりと、技術・スキルを活かしやすいのがWeb系の利点です。
Web系は一般教育訓練給付金を利用して学習できます。また、AIやデータサイエンスと組み合わせて専門実践教育訓練給付金を利用できるセットコースもあります。
Web系開発者のための教育訓練給付金については、こちらの記事で解説しています。
まとめ
スクール Reスキル講座 |
料金/受講期間 | 特徴 |
---|---|---|
キカガク『長期コース』 | 792,000円/無制限 給付金利用→237,600円 |
追加料金なしで全コースを期間無制限で受講し続けていける。 |
528,000円/3ヵ月 給付金利用→158,400円 858,000円/6ヵ月 1,078,000円/9ヵ月 |
全8講座のうち給付金対象は4講座あり。 | |
テックアカデミーPython+AIセット | 174,900円/4週間 229,900円/8週間 284,900円/12週間 339,900円/16週間 給付金利用→問合わせ |
もっとも安い。ただし期間が短い。 |
- 経済産業省からReスキル講座として認定されたプログラミングスクールのAIコースやデータサイエンスコースが教育訓練給付金の対象。
- Reスキル講座は、専門実践教育訓練給付制度を利用できる。仕事後に帰宅してから学習していくことも可能。
- 給付金額は、スクールに支払った金額の50%(ただし上限40万円/年)。
- Reスキル講座でスキル習得後に再就職した場合はさらに受講料の20%が給付される。(つまり、最大70%の給付となる)
プログラミング自体をやったことがない未経験者の場合は、プログラミング(またはコーディング)が果たして自分に向いているのかわからず、学習を続けられるか不安かもしれません。
プログラミングスクールが実施している無料体験を利用して、経験してみる方法もあります。
テックアカデミーでは テックアカデミープログラミング無料体験 ができます。HTML&CSSでウェブコーディング、JavaScriptでプログラミングに触れながら天気予報アプリ作成のカリキュラムを、本コース同様の学習システムを利用して1週間だけ無料で学ぶことができます。プログラミングに興味があるけど自分に向いているかどうかが心配な人は、まず無料体験で試してみることでプログラマーへの一歩を踏み出すきっかけになるでしょう。
テックアカデミー プログラミング無料体験
テックアカデミープログラミング無料体験言語 | HTML&CSS・JavaScript |
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受講料 | 無料/1週間 |
受講スタイル | オンライン |
申込方法 | 無料体験案内ページから申込可能 |
- 1週間、本コースと同様の教材・サポートなどの学習システムを無料体験
- 講師は通過率10%の採用選考で選ばれた現役エンジニア
- マンツーマンのメンタリング・毎日15〜23時のチャットでサポート
- 必要なもの:パソコン・インターネット環境
こんな人におすすめ
- いろんな口コミや評価があって、どのスクールにしようか決めかねている。
- プログラミング未経験なので授業について行けるか心配。
- テックアカデミーが気になっているが、自分に合っているのか不安。
テックアカデミー プログラミング無料体験は、本コースの学習システムと同様の教材・サポートなどを体験できます。無料体験ですがカリキュラムがあります。1週間の体験期間にウェブサイトの仕組みからHTML&CSS、JavaScriptでプログラミングの基礎を学習し、天気予報アプリ作成を経験できます。
この内容を無料で体験できるというのはすごいことです。プログラミングの予備学習として成り立つほど十分な内容となっています。スクール探しの際に、他のスクールとの比較基準にしても良いでしょう。「プログラミングなんて自分にできるんだろうか」と不安な方は、体験するのはタダなのでこの機会に利用してみると良いでしょう。