現場で使われ続けるプログラミングに最適なノートPC2機種

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機種 Lenovo
ThinkPad E16
Apple
MacBook Air
OS Windows MacOS
サイズ 15インチ 13インチ
CPU Intel Core i3~i7 Apple M1 Chip
メモリ 8~16GB 8~16GB
SSD 256~512GB 256GB~1TB
重量 約1.7kg 約1.3kg

Lenovo ThinkPadは、これを生み出したIBM社の時代からエンジニアやプログラマー、ハッカーたちにも愛用されてきた名機です。

水濡れ、落下、砂ぼこり、高温・低温に強いThinkPadは、NASAが宇宙ステーションに持ち込んでいる信頼のPCブランドでもあります。エンジニア向けノートPCのレジェンドと言っても良いでしょう。

Apple MacBookは、DTP(印刷物編集)時代から続くMacintoshマッキントッシュブランドを受け継いでいるノートPCです。

画質と発色にこだわってきたMacintoshは、時代が印刷物からウェブに変わってもデザインの第一線で愛用され続けています。デザイン用のMacでそのままウェブコーディングをしている現場が多いです。

Macはデザインには向いていますが、プログラミングには向きません。ThinkPadの優秀すぎるキーボードを知ってしまうと、MacBookのキーボードは薄くペシャペシャした一般的なノートパソコンのキーボードと変わらないからです。

それで私は、MacからThinkPadに買い替えました。

この記事では、プログラミングとウェブコーディングに最適なノートPC2機種を、実際に使ってきた経験をもとに解説していきます。

プログラミングに最適なノートPC

Lenovo ThinkPad

参照:Lenovo ThinkPad E16

  • キーボードの打鍵感はパソコンのなかで最高品質。
  • エンジニアが使うノートPCのイメージそのもの。
  • 高性能でありながら安い。 Lenovo期間限定セール はとくに安い。
  • 修理等のアフターサービスは国内NECなのが安心。

ThinkPadのキーボードの打鍵感が良いのは、前身のIBMアイビーエム社がもともとタイプライターのメーカーだったことによります。

タイプライターの時代からノートパソコンの時代になり、会社がIBMからLenovoに移っても、ThinkPadブランドにはタイピングのプロ用品であるプライドと精神が受けがれています。

ThinkPadのキーボードが他のメーカーのPCよりもずば抜けて打ちやすいのは、こういう生い立ちがあったからです。この優れたキーボードの打鍵感は今でもプログラマーやハッカーに支持され続けています。

まさにプロが使う逸品

現在、ThinkPadはLenovoが販売しています。直販に力を入れており、頻繁に開催される Lenovo期間限定セール で安く買うことができます。

また、修理はLenovo傘下のNEC-PC㈱が行っています。故障したノートPCを宅配業者が引き取りに来て、国内のNEC工場で修理してくれます。この点はとても安心できます。

私が買ったThinkPadは、SDカードスロットの不具合で一度修理に出しています。そのときは佐川急便が引き取りにきて玄関先で渡し、米沢のNEC工場へ運ばれていきました。修理の経過はLenovoのサポートページで確認できます。修理を終えて5日程度で手元に戻ってきました。

プログラミングに最適なノートPCはLenovo ThinkPad。最たる理由はキーボードの打鍵感が良いから。プログラマーの使うパソコンのイメージそのもの。サポート体制が整っており、セールで安く買えるのも魅力。

ウェブデザインに適したノートPC

Apple MacBook

参照:Amazon Apple公式 MacBook Air

  • ディスプレイの画質と発色はパソコンのなかで最高品質。
  • デザイナーが使うパソコンのイメージそのもの。
  • Windowsより高いが、型落ちであれば同等。
  • サポートの評価は両極端。(個人的には最悪だった)

MacBook Airは、Apple社が展開するノートPCのうち、価格を抑えたモデルです。MacBook Proは高性能。MacBook Airは持ち運びしやすさを重視しています。そのため、MacBook Airの性能はMacBook Proよりは劣ります。

Apple社のプロダクトの美しさも相まって、デザインの現場ではMacのパソコンが定着しています。

Mac(Macintosh)が発売された1980年代当初から、画質や発色、フォントの美しさに定評を得てDTPに活用されてきました。

DTPとは

DTPとはDesktop Publishingデスクトップパブリッシングのこと。書籍やポスターなどの印刷物の原版をパソコンで制作すること。

Macのパソコンがクリエイティブな分野で多用されるのは、この名残なごりがあるためです。現在はDTP・ウェブデザインにおいてもWindowsとMacに大差はありません。

MacBook Airは、Apple社の直販でも購入できます。ただ、同等の性能のWindowsノートPCに比べて、Macのパソコンは価格が高い傾向にあります。

MacBook Airを安く購入する場合は、1~2年前の型落ちを狙うのが得策です。Amazon Apple公式ページでは型落ちの MacBook Air が販売されています。

Apple Macがデザイン現場で多用されるのは、DTPの名残なごり。現在はWindowsとMacに大差はない。iPhoneアプリ・MacOSアプリを開発する場合やプログラミングスクールで指定された場合にMacBook Airを選択するとよい。

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MacはプログラミングするPCではないと感じた

実際に使うとわかるのですが、Macのキーボードはプログラミングには向いていません。キーボードが薄くペシャペシャした感じなので、長時間にわたりキーボードを打ちまくるプログラミングに使うと手指が疲れます。

Macがコーディングに使用されているのは、ウェブ制作現場で使われるMacでそのままコーディングもしているからです。

  • ウェブデザインを中心にやっていきたい。
  • iPhoneアプリやMacOSアプリを制作したい。
  • プログラミングスクールでMacを指定された。

という場合にMacを選択すると良いでしょう。

Python、PHP、JavaScriptなどでプログラミングをする私の経験では、結局ThinkPadがベストでした。

ThinkPadとMacBookの違いはOS

ThinkPadとMacBookはOS(オペレーティングシステム)が違います。

分野
言語
Windows
MacOS
ウェブデザイン
HTML&CSS
ウェブアプリ開発
Ruby・JS・Python
ウェブサービス開発
Ruby・PHP
システム開発/組み込み
Java・C・C++
オフィス/業務自動化
VBA・Python
×
iPhoneアプリ開発
Swift
×

OSの違いにより、できることの分野にも違いがでてきます。

  • ウェブ系のコーディングをやるなら、ウェブデザインを兼ねたMacBook。
  • 開発系のプログラミングをやるなら、キーボードの優れたThinkPad。

いまのところは目的が見えていないけどプログラミングをやってみたい。という場合は、ウェブ系も開発系も両方できるWindowsを選んでおくのが良いでしょう。

Windowsのシェアが9割

出典:Operating System Market Share

市販されているPCに搭載されるOSのほとんどはWindowsMacOSですが、OSのシェア(上のグラフ)は9割がWindowsです。

プログラミング学習においても、WindowsのノートPCを選択しておくのが無難ぶなんと言えます。

Windowsは、ほとんどのプログラミング言語に対応しています。

MacOSを選択する場合とは

MacOSを選択する場合とは、次のような場合です。

  • ウェブデザインを中心にやっていくつもりである。
  • MacOSアプリ、iPhoneアプリを開発する。
  • プログラミング言語Swiftを学習する。
  • 仕事や転職先でMacを使用している。
  • プログラミングスクールでMacを指定されている。

気を付けなければならないのは、プログラミングスクールを検討している場合です。たまに学習用PCにMacを指定しているプログラミングスクールがあります。

カリキュラムにRuby(Ruby on Rails)を含んでいるスクールでは、Macが指定されることが多いです。とくにウェブフロント開発現場ではRuby on Railsでの開発にMacを使っている印象があります。

プログラミング用ノートPCはWindowsを選択しておくのが無難。シェアが多く、どの分野のどの言語にも対応しているから。MacOSを選択するのは、Macでなければならない理由があるときのみ。

なぜThinkPadはプログラミング向けなのか

私がプログラミング向けノートPCを探したときは、結局Lenovo ThinkPadに絞られました。

ThinkPadがプログラミングに向いていると判断したのは、次の点で優れていたからです。

  • キーボードの質がずば抜けて良い:打鍵感がデスクトップPCのキーボードに近いので手指が疲れません。タイプミスの不安感がありません。
  • 15インチサイズがラインナップされている:最低でも15インチが理想です。画面が小さいとスクロールが頻繁になり、プログラミング中はストレスになります。
  • 高性能なのに比較的安い Lenovo期間限定セール では、同等の性能の他メーカーのノートPCより安く買うことができました。
  • DVDドライブが無くて本体が軽い:日本メーカーがなかなか切り捨てられないDVDドライブですが、ThinkPadはドライブ無し。そのぶん本体の重量が軽く、持ち運びしやすいです。

DVDドライブは故障の多いパーツです。実際に、ドライブが開かなくなったり、異音が出たり…という経験がある人も多いと思います。私は音楽や映画をネットで視聴するので、DVDドライブ無しのほうがむしろありがたいくらいです。その分、ノートパソコンがずいぶん軽くなるからです。

ノートPCは、持ち運びしやすいように軽いほうがいいです。もしDVDドライブが必要なときは、外付けドライブ(2,000円程度)を使えば解決します。

キータッチが一番良かったのがThinkPad

キータッチは、Lenovo ThinkPadがずば抜けて良かったです。すべてのノートPCのなかでも別格です。

プログラマーでThinkPadを使っている人が多いのは、キーボードの質が良いから。という理由も大きいでしょう。

プログラミングをガシガシやっていくなら、手の疲れを知らないThinkPadがおすすめです。

私も一日中プログラムを書くことが多いです。ThinkPadを買って大正解でした。

プログラミング向けノートPCにThinkPadを選択したのは、キーボードの質が良かったこととDVDドライブが無くて本体が軽かったこと。特にキーボードの打鍵感は、他のノートPCよりもずば抜けてThinkPadが良かった。

こちらの記事に、プログラミング用に買ったThinkPadの感想を書いています。

プログラミング向けノートPCの条件

プログラミング向けノートPCの条件

  • キーボードの打鍵感だけんかん(打ち心地)が良いこと
  • プログラミングに最適な画面サイズであること
  • プログラム実行に適した性能であること
  • 軽いこと

プログラミング用のノートPCを探すときは、見落としがちですがキーボードの打鍵感(打ち心地)がとても重要です。

プログラミングの経験がある方はわかると思いますが、長時間におよぶコーディング作業ではキーボードの良し悪しで手の疲れが違ってきます。

この手の疲れを嫌って、PCのキーボードをプログラミング用キーボードに交換するプログラマーも多くいます。

しかし、ノートPCの場合はキーボードを交換できないし、わざわざ外付けのキーボードを使いたい人もあまりいないでしょう。

ノートPCでありながら、デスクトップPCのキーボードのようなコクコクとした打鍵感を持っているのが唯一、ThinkPadです。

著名なプログラマーやハッカーにもThinkPad使用者が多い理由は、キーボードが格別に打ちやすいことにもあるでしょう。

プログラミングに最適なサイズ

プログラミングに最適なサイズは15インチ以上です。

15インチ以上のサイズがプログラミングに適してしている理由は、次のとおりです。

  • スクロールの頻度が減りストレスも減る:画面が広いので、上に書いたコード、下に書いたコードを見にいきやすい。スクロールする頻度が少なくなり、ストレスが格段に減ります。
  • エディターやブラウザを並べて表示できる:プログラミング中は、エディターや開発ツール、ウェブブラウザなどを同時に使用する。15インチあれば、ウィンドウを並べることもできます。

以前、会社で支給された13インチのノートPCでは、全然プログラミングがはかどりませんでした。画面が小さすぎてスクロールしてばっかりになり、これがすごいストレスでした。

15インチくらいあってもバッグには入りますが、どうしても小さくしたいなら最低でも14インチ。これ以下はプログラミングにおすすめできません。

プログラミングに最適なサイズは15インチ以上。プログラミング中は、上に下に書いたコードを見ることが多いので、画面が大きいとスクロールの頻度が減ってストレスがない。15インチあればエディターとブラウザを並べて表示することもできる。

プログラミングに適した性能

プログラム実行に適した性能は、次が最低限の目安になります。

  • CPU:Core i5
  • メモリ:16GB
  • ストレージ:SSD 256GB

CPU

CPUはCore i5をおすすめします。プログラムの実行にもじゅうぶんな処理性能です。

Core i3は性能が低いので、プログラムの実行が遅くなったり止まったりすることがあります。

Core i7は性能が高いのですが、そのぶん価格も高くなります。

メモリ

メモリは最低でも16GBをおすすめします。プログラミングで使うエディターやウェブブラウザを同時に使用できます。

4GBだとプログラミング用エディターとウェブブラウザがメモリを使い切ってしまい、あっという間に足りなくなってしまいます。

プログラムの処理やデータベースの大きさによっては、8GBでは足りないことすらあります。メモリは自分で増強できるパーツなので、メモリ増設する前提で最低限の8GBにしておいても良いでしょう。

ノートPCの場合、メモリ増設できる機種は限られています。ThinkPadは自分でメモリ増設できます。Macはメモリ増設できません。

ストレージ

ストレージはSSDがおすすめです。256GB以上であれば容量不足になることもないでしょう。

128GBでは足りません。システムとアプリケーションで容量いっぱいになってしまいます。

SSDは高価なパーツです。大容量に越したことはないのですが、現在はクラウドに保存することもできるので、256GBもあればじゅうぶんです。

プログラム実行に適した性能の最低限の目安は、CPU Core i5、メモリ16GB、ストレージ256GB。

まとめ

機種 Lenovo
ThinkPad E16
Apple
MacBook Air
OS Windows MacOS
サイズ 15インチ 13インチ
CPU Intel Core i3~i7 Apple M1 Chip
メモリ 8~16GB 8~16GB
SSD 256~512GB 256GB~1TB
重量 約1.7kg 約1.3kg
  • プログラミング用に最適なノートPCは次の2つ。
    • Lenovo ThinkPad E16 :Windows。プログラマーが使うパソコンのイメージ。キーボードの打鍵感が、数あるノートPCのなかで最高品質。
    • Apple MacBook Air :MacOS。デザイン現場で使用されるイメージ。画面が13インチで小さいのが残念。そのぶん、軽くて持ち運びしやすい
  • プログラミングに最適な画面サイズは15インチ以上。
  • プログラミングに適した性能。
    • CPU:Core i5
    • メモリ:16GB
    • ストレージ:SSD 256GB
  • DVDドライブ無しにすれば故障の心配が減り、本体も薄く軽くなる。
  • この記事を書いた人

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小学生のときにBASIC言語でプログラミングを覚え、社会に出てからはPythonを主力に通信業界で無線設計とGISシステム開発に携わること12年目。プライベートではPHP・MySQLでウェブサービスを作りつつ、副業で収入を得ています。「プログラミングは人生を豊かにする」と実感しています。