ノートパソコンを探すときに、SSDの容量はどのくらい必要なのか目安を知りたい方も多いと思います。
SSDとは
SSDはSolid State Driveの略です。パソコンのデータ保存に使われるドライブのことです。長らく使われてきたHDD(Hard Disc Drive)に代わり、現在はSSDが主流になっています。
私は、自宅でプログラミングをするのにThinkPadというノートパソコンを使っています。
このThinkPadのSSDは256GBです。ちょうど良いと感じています。
でも、3年ほど使った現在の使用状況を見ると、128GBでは足りませんでした。
この記事では、ノートパソコンのSSD容量の目安について解説します。
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現場で使われ続けるプログラミングに最適なノートPC2機種
256GBが目安の理由
- Windowsのシステム関連:50GB
- システムの一時ファイル:20GB
- アプリケーション:40GB
- ファイルや写真などのデータ:50GB
ThinkPadのSSDの内訳を見ると、現在はこのようになっていました。
合計すると160GBくらいを使っていることになります。
注目したいのは、上から3つです。Windowsのシステムおよび一時ファイルだけで70GB。アプリケーションを含めて110GBくらいになります。
つまり、必要最低限の環境において、すでに100GB以上を使用領域に取られてしまうわけです。
128GBでは足りません。そのため最低でも256GBが必要になります。
SSDの容量の分類
- 1TB(=1024GB)
- 512GB
- 256GB
- 128GB
現在、市販されているノートパソコンのSSDの容量は、だいたいこの分類になっています。
SSDはパソコンのパーツのなかでも高価なので、10万円程度のパソコンの場合は128GB~256GBが搭載されています。
ノートPCはなぜSSDか
パソコンのデータ保存には、長いあいだHDD(ハードディスク)が使われてきました。
HDDは、高速回転する金属ディスクに磁気ヘッドを接触させてデータを保存します。
金属ディスクは重くて、振動や衝撃に弱いというデメリットがあり、持ち運びするノートパソコンには不向きでした。
そこで近年、容量の大きくなってきたフラッシュメモリを保存領域に流用し始めたことでSSDが台頭してきたわけです。
SSDのメリット
- アクセスが速い
- 衝撃に強い
- 重量が軽く小さい
- 省電力
アクセスが速いのが優れています。そのため、HDDの時代より、SSDの時代になってからパソコンの起動時間も大幅に短縮しています。

衝撃に強く、軽くて小さいうえに省電力なので、ノートパソコンの用途にぴったりです。
SSDのデメリット
- データの書き換えに強くない
- 価格が高い
データの書き換え耐性にやや難があり、データを書き込みしたり消去したりするたびにちょっとずつ劣化していきます。

あと、価格がHDDに比べて価格が高めです。
プログラミング用途のSSD
プログラミングに使うノートパソコンの場合、容量が大きいほど使い道が増えます。
最低でも256GBは必要ですが、予算に余裕があれば512GBを選んでも良いでしょう。
プログラムが容量を食うわけではありませんが、プログラム実行処理のためにSSDを仮想メモリに割り当てるといった面白い使い方もできます。
仮想メモリ
SSDは仮想メモリとして使う場合に、RAM(メモリ)と同等の働きを期待できます。
ノートパソコンに搭載されている8~16GB程度のRAMに加えて、SSDを仮想メモリとして割り当てておくと、プログラム実行時の演算で使用されます。
計算量の多いプログラムを実行するときに有効な方法です。
SSDが足りなくなった場合
256GBのSSDであれば、Windowsシステムやアプリケーションで食いつぶすことはないはずです。
もしSSDが足りない状況になるとすれば、動画などの大きなデータをパソコン内に溜め込んだ場合でしょう。
パソコン内にデータを溜めるのではなく、外付けSSDを利用すると問題は解決します。
外付けSSDとは次のようなものです。
Sandiskは、フラッシュメモリの生みの親であるメーカーです。大切なデータを保管することを思うと最優先されるのは品質です。加えてSandiskは価格も良心的です。
まとめ
- 256GB必要な理由は、必要最低限の環境において、すでに100GB以上を使用領域に取られてしまうから。
- SSDはノートパソコンの用途に向いている。
- プログラム実行処理のためにSSDを仮想メモリに割り当てることもできる。予算に余裕があるなら512GBを選んでも良い。
- もしSSDが足りない状況になったら、外付けSSDを使えば問題は解決する。