なぜプログラミング用PCに必要なメモリは8GBと言われるのか

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プログラミングに必要なメモリは8GBと案内されることが多いです。

その理由は、次のとおりです。

  • プログラミング中に複数のアプリを同時に使用するため
  • プログラミングスクールで推奨として案内されているため

私は仕事でも家でもプログラミングをしますが、やはり最低8GBは必要だと実感しています。理想は16GB以上です。

当メディアでは16GBを推奨しています。そのほうが作業に余裕があり、PCを長く使っていけます。

計算量の多いプログラムやデータベースで処理を実行すると、メモリがどんどん消費されていく様子がタスクマネージャーで確認できます。

メモリはあとから増設することができます。ただ、メーカーによってはユーザーが自分でメモリ増設できないようにガッチリめ込んでいるノートパソコンもあるので注意が必要です。

感電する可能性があるため、メーカーも慎重になっています。

私が使っているLenovo ThinkPadはユーザー自身でカスタマイズしやすい構造になっているので、自分でメモリ増設しました。

この記事では、プログラミングに必要なメモリが8GBである理由について解説します。

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メモリ8GBの理由

Windowsのタスクマネージャーの画像です。

プログラミングにおいてメモリが8GBは必要な理由は、タスクマネージャーでアプリごとのメモリ使用量を見れば明らかです。

アプリ メモリ消費 役割
GoogleChrome 2~3GB ウェブブラウザ。フロントエンド開発で常用し、不明点やエラーの解決策を検索するためにも使用する
デスクトップ ウィンドウ マネージャー 1~2GB Windowsシステムの一つ。画面の描画処理を担う。
Visual Studio Code 1GB弱 統合開発環境。プログラムを記述するエディターであり実行環境を兼ねる。
MySQL 1GB弱 データベース。プログラムと連携して開発システムのデータ保管に使う。クエリ次第で数GBを消費することも。

アプリ(ソフトウェア)の起動だけでも、相当量のメモリが消費されています。

このようなメモリの使用状態では、すでに4GBでは足りていません。

さらに、プログラム実行における演算中の一時的な記憶のためにメモリが消費されていきます。

プログラミングでは「最低でも8GBは必要」と案内されるのは、このような理由によります。

メモリのGBとは

プログラミングにおいて最低でもメモリ8GBが求められる理由を示す画像

メモリは、よく作業机の大きさに例えられます。

作業において、大きい机だと余裕があり、資料や道具をたくさん並べて置けるので作業効率が良くなります。

メモリも同じように、4GBより8GB、8GBより16GBのほうが、よりたくさんのアプリを同時に実行できて作業効率が良くなります。

くわえて、プログラム実行においても処理に余裕を持たせることができます。

プログラミング中に複数のアプリを同時に使用するため

プログラミング中は、複数のアプリ(ソフトウェア)を同時に使用します。

  • エディター(または統合開発環境)
  • ウェブブラウザ

エディター(または統合開発環境)

エディターは、プログラムの記述に使用するアプリです。また、Visual Studio Codeなどの統合開発環境も多用されます。

統合開発環境では、プログラムを実行できます。プログラム実行中は、CPUが演算中の結果を一時的に記憶するためにメモリを使用します。

CPUとは

パソコンの頭脳にあたるパーツです。シェアの高いインテル社のCPUはCore i3・i5・i7の順に高性能となっています。高性能のCPUは、より早く演算を行うことができます。

つまり、大きなプログラムが複雑な計算を行うと、メモリも多く消費されます。

このとき、メモリが足りないとプログラムが途中で止まったり、パソコンの画面が真っ白になったりします。いわゆるオーバーフローの状態におちいります。

ウェブブラウザ

ウェブブラウザは、プログラミングにおいて多くの場合GoogleChromeを使用します。このGoogleChromeはメモリ消費が多く、常に2~3GB程度のメモリを使用(消費)します。

GoogleChromeとは

Googleのウェブブラウザです。タブで複数の画面を同時に表示できる利便性が特徴です。また、F12キーを押すと、表示中のウェブページを構成するHTMLを確認できます。高機能ゆえにメモリ消費が多いです。

プログラミング中は、とにかくエラーが多発します。そのエラーの原因や不具合の解決策を検索して調べるためにウェブブラウザを多用します。

メモリは、ウェブブラウザによって、常に2~3GBが消費されている状態になります。

プログラミングスクールで推奨として案内されているため

プログラミングにおいて8GB以上のメモリが必要であることは、プログラミングスクールでも推奨しています。

プログラミングスクールでも、プログラミング学習に使用するパソコンはメモリ8GB以上を推奨するところが多いです。

もし、プログラミングスクールの利用を検討している場合は、最低でも8GBのノートパソコンを用意しておくのが良いでしょう。

なお、メモリの追加はメーカーが有料で対応してくれる場合があります。

また、Lenovo ThinkPadのように、自分でメモリを追加できるノートパソコンもあります。

私は現在、ThinkPadを使用しています。キーボードの打ち心地が良いのでプログラミングしやすいです。プログラミング用のノートパソコンをお探しの方に、ぜひ候補にすすめたいエンジニアらしいノートパソコンです。

まとめ

  • プログラミングにおいてメモリが8GBは必要な理由は、タスクマネージャーでアプリごとのメモリ使用量を見れば明らか。
  • エディター(または統合開発環境)、ウェブブラウザなど複数のアプリを起動しているだけで数GBを使用(消費)する。
  • さらに、統合開発環境でプログラムを実行すると、数GBを使用することになる。
  • プログラミングスクールでも、学習用のパソコンのメモリは8GBを推奨するところが多い。
  • Lenovo ThinkPadのように、自分でメモリを追加できるノートパソコンもある。
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小学生のときにBASIC言語でプログラミングを覚え、社会に出てからはPythonを主力に通信業界で無線設計とGISシステム開発に携わること12年目。プライベートではPHP・MySQLでウェブサービスを作りつつ、副業で収入を得ています。「プログラミングは人生を豊かにする」と実感しています。