プログラミング用ノートパソコンの選び方【何をどう選ぶ?】

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プログラミングに使うノートパソコンをどうやって選んだらいいのか。

とくにプログラミング学習をはじめる場合は、価格もさることながら、画面の大きさや性能などについて目安を知りたい方も多いと思います。

私が自宅でのプログラミング用ノートパソコンを選んだときに重要視したのは、画面サイズキーボードの打ちやすさです。

見落としがちなのが、キーボードの打ちやすさです。

プログラミングに適したパソコンの性能(CPU、メモリ、容量)にも目安があります。

私は小学生のときにプログラミングを覚えて、社会でのプログラミング経歴が10年のエンジニアです。自宅ではノートパソコンの名機ThinkPadを愛用しています。

この記事では、プログラミング用のノートパソコンの選び方について解説してます。

現場で使われ続けるプログラミングに最適なノートPC2機種

プログラミングはノートパソコンで大丈夫なのか

プログラミングはノートパソコンで大丈夫です。全く問題ありません。私自身も毎日、ThinkPadというノートパソコンでプログラミングしています。

むしろ、プログラミング学習や入門にはノートパソコンが向いています。不明点やエラー解決方法を聞きに行くときに、パソコンごと持って行けるほうが便利だからです。

ノートパソコンを買うときには、つい性能面から考えがちです。しかし、プログラミング用のノートパソコンを選ぶときに忘れずに意識したいのは次の2点です。

  • キーボード:長時間のプログラミングでも手指が疲れないこと。(私はプログラミング用ノートパソコンを買うときに最も重要視しました。)
  • 画面サイズ:15インチ以上。画面をスクロールする頻度が少なくて済むからです。

これらを意識して選べば、プログラミング中のストレスはかなり軽減します。

性能面だけではなく、プログラミングでの実用面を忘れないように。

プログラミング用ノートパソコンの選び方

プログラミングに使うノートパソコンを選ぶときには、次の順序で候補を絞っていきます。

  1. OSを選ぶ:こだわりがなければWindowsがおすすめ。ただし、iPhoneアプリ開発をするならMac。
  2. サイズを選ぶ:画面は広いほうがいい。できれば15インチ以上。画面が小さいとストレスを感じる。
  3. 性能を選ぶ:CPU Core-i5、メモリ 16GB、ストレージ SSD256GB

キーボードの打ちやすさをノートパソコン選びに加味するなら、②のサイズを選ぶときに一緒に考慮するのが良いでしょう。

① OSの選び方

どのノートパソコンを買おうか選び始める前に、まず決めなければならないのがOSです。

市販されているノートパソコンのOSは次の2つです。

  • Windows:MicrosoftのOS。Lenovo、DELL、hp、NECなどのパソコンが搭載。
  • MacOS:AppleのOS。Appleのパソコンのみが搭載。

OSは、このどちらかを選ぶことになります。

興味のある分野や学びたい分野によって、OSはある程度決まってきます。

分野
言語
Windows MacOS
ウェブデザイン
HTML&CSS
ウェブアプリ開発
Ruby・JS・Python
ウェブサービス開発
Ruby・PHP
システム開発/組み込み
Java・C・C++
オフィス/業務自動化
VBA・Python
×
iPhoneアプリ開発
Swift
×

Windowsを選んでおけば、たいがいのことに対応できます。プログラミング学習でもWindowsを選んでおけば、できることやアプリケーションの選択肢が多いため学習しやすいです。

あと、キーボードが断トツに打ちやすいThinkPadを候補にできます。次の章で説明します。

MacOSを選ぶのは、iPhoneアプリやMacOSアプリを開発したい、またはプログラミングスクールでMacOSのパソコンを指定された場合になります。

Windows


出典:Operating System Market Share

OSシェア率は、Windowsが9割を占めていることが分かります。

これは、Windowsに対応している言語やアプリが多いことを示す結果とも見ることができます。

OSに特にこだわりがないのなら、Windowsのパソコンを選んでおくのが良いでしょう。

プログラミング中はエラーや不明点の解決方法を頻繁に検索することになります。その解決策はWindows環境を前提としたものが圧倒的に多いのも事実です。

プログラミングは、ほとんどの時間がエラーとの闘いに費やされます。エラーの解決方法が見つかりやすいというのは、Windows環境のメリットです。

MacOS

プログラミングでやりたいことがiPhoneアプリ開発なら、必然的にMacを選ぶことになります。

ウェブデザインの現場では、Adobeアドビのアプリケーション(イラストレーターやフォトショップ)との親和性の高さから、Macがよく使われます。

Rubyでのウェブアプリ開発でもMacがよく使われています。MacのパソコンにはRubyがインストール済みであることも理由の一つです。

もし、iPhoneアプリ開発やウェブ業界への転身を視野に入れているなら、Macに使い慣れていると選考でも有利になるでしょう。

面接で「うちの環境はMacなんだけど大丈夫?」と聞かれても、「勉強でもMacを使ってきたので大丈夫です!」と答えられます。

プログラミング用ノートパソコンのOSの選び方は、興味のある分野や学びたい分野を決めるところから。もし分野が決められなければ無難にシェアの高いWindowsを選んでおくのが良い。

② サイズの選び方

プログラミングのノートパソコンを選択する上で、サイズ(画面サイズ)はとても重要です。

  • 17インチ:デスクトップパソコンに近い十分な大きさ。ただ持ち運びしにくい。
  • 15インチ:プログラミングするなら確保しておきたい画面サイズ。持ち運びしやすいギリギリのサイズ。
  • 14インチ:プログラミングではややストレスを感じるが、持ち運びしやすくなる。
  • 12~13インチ:プログラミングには不向き。持ち運びしやすいが画面が小さすぎる。

プログラミングにおいてある程度の画面サイズが必要なのは、プログラミング中のストレスを軽減するためです。

プログラミング中は、上に書いたコード、下に書いたコードを頻繁に見にいきます。画面が小さいといちいちスクロールしなければならず、これが結構ストレスに感じます。

画面サイズが大きいと、スクロールする頻度が減るし、ウェブブラウザやエディタを並べて使うこともできるので便利です。

私は、会社で支給された12.5インチのノートパソコンでプログラミングをしたことがありますが、スクロールしてばっかりでプログラミングがはかどりませんでした。画面の狭さがとてもストレスになりました。

いまは15インチのノートパソコンでプログラミングしています。画面の広さは十分です。できればキーボードにテンキーが付いているものを選ぶと、プログラミングでも便利です。

キーボードの打ちやすさも忘れずに

キーボードの打ちやすさを追求すると、Lenovo ThinkPadが浮上します。

ThinkPadのキーボードは、デスクトップパソコンのような深くしっかりした打ち心地なので、プログラミングしやすいです。

この打ちやすさは、他のノートパソコンと比較になりません。ノートパソコン特有の薄く軽いペシャペシャしたキーボードに対し、ThinkPadはコクコクとした反発力のある感じです。

ThinkPadは現在Lenovoが製造販売していますが、前身はIBMです。IBMはもともとタイプライターのメーカーです。そのため、タイピングしやすいキーボードを追求する姿勢が、そのまま現在のThinkPadに受け継がれているわけです。

このキーボードの打ちやすさを好んで、エンジニアにはThinkPadを使う人が多いです。
プログラマーの使うパソコン。というイメージがありますよね。

プログラミング用ノートパソコンのサイズの選び方は、プログラミング中のストレス軽減に優先される。プログラミング中は頻繁にスクロールことになるため、画面が小さいとストレスになる。加えて、キーボードの打ちやすさも重要。

③ 性能の選び方

プログラミングで使うノートパソコンには、最低でも次の性能が欲しいところです。

  • CPU:Core i5
  • メモリ:16GB
  • ストレージ :SSD 256GB

CPU:Core i5

CPUの性能は、i3 → i5 → i7 の順に高くなります。プログラム実行には、Core i5の性能があれば十分です。

CPUは、毎年のように進化していくパーツです。一年も経てば次世代のCPUに進化していくことを考えると、高性能なCPUにこだわる必要はありません。

CPUをCore i5に抑えておいて、その浮いたお金をストレージ容量増加にまわすのが得策です。

メモリ:16GB

ノートパソコンのメモリ容量は4・8・16GBあたりが一般的ですが、プログラミングでは16GB以上が理想です。

プログラムを動かすだけじゃなくて、ブラウザやデータベースを同時に使ことになるからです。

さらに、プログラミング中の不明点やエラーの解決方法をウェブで頻繁に検索します。

メモリが4GBだとウェブブラウザだけでメモリを食ってしまい、肝心のプログラム実行がとても遅くなってしまいます。

ストレージ:SSD 256GB

以前はハードディスクと呼ばれていたパーツです。現在は、SSD(ソリッドステートドライブ)が主流になりました。SSDは、動作が早く、衝撃に強いという特徴があります。

ノートパソコンのSSDは、128GB、256GB、512GB、1TB …のラインナップが一般的です。SSDの場合は、余裕を見て256GBは欲しいところです。

システムやアプリケーション、データに容量を取られて、どんどん空き容量が少なくなっていくからです。

せっかく持ち運びできるノートパソコンなので、衝撃に強いSSDを選ぶと良いです。

プログラミング用ノートパソコンの性能の選び方は、最低限必要な性能が目安になる。CPU:Core i5、メモリ:16GB、ストレージ:SSD256GB。このうち、のちに自分で増強できるのはメモリのみ。

プログラミング用ノートパソコンの候補

Lenovo ThinkPad

出典:Lenovo ThinkPad E16

Windowsのノートパソコンは各メーカーからたくさんのモデルが出ています。

そのなかでThinkPadを候補に挙げた理由は次のとおりです。

  • キーボードが打ちやすい。長時間のタイピングでも疲れない。
  • コストパフォーマンスが良い。頑丈で高性能なのに低価格。
  • カスタマイズしやすい。メモリ増設くらいなら自分でできる。
  • プログラマーやエンジニアの使うパソコンのイメージそのもの。

ThinkPadのキーボードは反発力があり、長時間のタイピングでも手が疲れません。

頑丈なのも魅力です。ThinkPadはMIL規格に準拠するテストをクリアしています。

MIL規格とは

アメリカ国防総省が定める品質基準です。一般的にアメリカ軍が調達する物資に対して、過酷な環境でも問題なく利用できる堅牢性と耐久性を担保しています。

そのため、NASAが宇宙ステーションで使うパソコンにもThinkPadが指定されています。

これだけの高性能・高機能でありながら、ThinkPadはLenovoの期間限定セールで大幅に値引きされています。

Apple MacBook Air

出典:Apple MacBook Air

ウェブデザインやウェブ系のプログラミングなら、MacBook Airを候補に入れると良いでしょう。

  • プログラミング言語Rubyの環境がインストール済み。
  • イラストレーターやフォトショップと親和性が高い。
  • ウェブ系の仕事に就いても十分に通用する性能を備えている。

iPhoneアプリを開発したいならOSは必然的にMacOSになります。ウェブデザインの現場でもよく使われています。

MacBook AirはAppleのノートパソコンのなかでもやや性能の低いモデルですが、Adobeのイラストレーターやフォトショップを動かすのには十分です。

Appleの公式ページでは最新型が販売されていますが、コストパフォーマンスがあまりよくありません。MacBook Airを候補にしているなら、AppleのAmazon公式販売の型落ちが狙い目です。

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まとめ

  • プログラミングはノートパソコンで全く問題なし。むしろ、学習や入門にはノートパソコンが向いている。
  • プログラミングに使うノートパソコンを選ぶときに意識したいのは、キーボードと画面サイズ。
  • プログラミングのノートパソコンは、OS→サイズ→性能の順番で絞っていく。
  • OSに特にこだわりがないのならWindows。ただし、iPhoneアプリ開発やウェブ業界への転身を視野に入れているならMacOS。
  • サイズは15インチ以上。性能はCPU Core-i5、メモリ16GB、ストレージ SSD256GB。
  • この記事を書いた人

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小学生のときにBASIC言語でプログラミングを覚え、社会に出てからはPythonを主力に通信業界で無線設計とGISシステム開発に携わること12年目。プライベートではPHP・MySQLでウェブサービスを作りつつ、副業で収入を得ています。「プログラミングは人生を豊かにする」と実感しています。