40代のプログラミング勉強法【独学しやすい言語と最短学習時間】

※本記事は広告を含みます。
言語 独学の
しやすさ
最短
学習時間
学習環境
HTML&CSS もっとも容易 1ヵ月 ウェブブラウザ
エディター
JavaScript 容易 2ヵ月 ウェブブラウザ
エディター
VBA 容易 2ヵ月 Excel
Python やや容易 3ヵ月 言語インストール
統合開発環境

40代のプログラミング独学におすすめする言語です。

仕事では役職に就いていたり、家庭では子育てに追われていたり、40代は時間を作るのが大変な年代です。

プログラミングを独学する場合は、学習時間が短くて済み、挫折しにくくて学習しやすい言語を慎重に選ぶ必要があります。

それが、上の表の4つの言語です。

HTML&CSSは、そもそもプログラミング言語ではないため、制御構文を持ちません。そのため、記述方法を覚えていくだけで身につけることができます。

JavaScriptは、ウェブブラウザで実行できるプログラミング言語です。学習環境を作りやすく、処理結果をウェブブラウザで確認できます。HTMLとセットで使います。

VBAは、Microsoft Officeのマクロ機能のために実装されているプログラミング言語です。Excelの開発モードでプログラミングでき、処理結果をシートで確認しながら学習できます。

Pythonは、サーバーサイドの言語ですが、パソコンに言語をインストールすれば学習できます。読みやすく書きやすい言語なので、未経験者でも学習しやすいです。

40代からのプログラミング【未経験からエンジニア!転職成功事例に学ぶ】

独学での勉強の目標

独学での勉強で手の届きやすい目標

  • HTML&CSS:ウェブデザイン・ブログ運営・ホームページ制作
  • JavaScript:ウェブデザイン・ホームページ制作
  • VBA:Excel自動処理
  • Python:業務タスク自動化・Excel自動処理

独学の勉強では、手の届きやすい目標を立てると学習意欲を維持しやすいです。

たとえばHTML&CSSの場合、

  • クラウドソーシングでウェブデザイン案件を請けられるレベル
  • ワードプレスでブログ運営できるレベル

といったより具体的な目標であれば、収入も含めた展望を描けるため学習意欲を高く持つことができます。

ブログ運営がなぜ収入になるんですか?
ブログに広告を貼れば、アフィリエイトで収入になっていくからです。

HTML&CSSの独学

/*HTML*/
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<body>
<strong>HTMLとCSSの関係性</strong>
<ul>
  <li>HTML:ウェブページのレイアウト</li>
  <li>CSS:ウェブページの装飾・デザイン</li>
</ul>
</body>
</html>

HTMLとCSSの関係性

  • HTML:ウェブページのレイアウト
  • CSS:ウェブページの装飾・デザイン

独学のしやすさ

もっとも独学しやすい言語です。

HTMLはマークアップ言語、CSSはスタイルシート言語。ともにプログラミング言語ではないため、制御構文がありません。

HTMLタグと、CSSの記述方法を覚えていくことが学習内容です。

最短学習時間

1ヵ月程度で、HTMLでのウェブページ作成とCSSでの簡易的な装飾ができるようになります。

学習環境

  • ウェブブラウザ:GoogleChromeが望ましい。
  • エディター:メモ帳など。おすすめはVSCode。

勉強方法

  1. エディターに、HTMLを手打ちしながらウェブページを作っていく。
  2. そのHTMLを、CSSで装飾していく。記述方法を覚えていく。

HTML、CSSともにウェブ上に情報が多数あります。

検索例

「html 書き方 基本」「html div 中央寄せ」「html 表 タグ」「css 見出し デザイン」「css リンク 下線 非表示」

HTML&CSSの参考書でもっとも売れている本です。HTML&CSSの基本からウェブデザインまで広く網羅しており、読めばウェブデザインの一通りがわかる内容となっています。

安価なプログラミングスクール

テックアカデミー HTML/CSSトレーニング は、6万円弱の低料金でHTML&CSSを2週間で学習できるコースです。高い受講料を敬遠して独学を考えている方は、低料金のこのコースを検討してみても良いでしょう。

JavaScriptの独学

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<script>
function get_time(){
  t = new Date().toLocaleTimeString();
  document.getElementById("clock").innerHTML = t;
}
setInterval('get_time()',1000);
</script>
</head>
<body>
  <div id="clock"></div>
</body>
</html>

JavaScriptは学習が容易なプログラミング言語です。

HTMLのなかに混ぜ込んで記述することができます。そのため、プログラムの処理結果をウェブブラウザで確認しながら学習していけます。

最短学習時間

2ヵ月程度で、簡易なウェブアプリケーションを作れるようになります。HTMLと一緒に使うので、HTMLの知識も必要です。

学習環境

  • ウェブブラウザ:GoogleChromeが望ましい。
  • エディター:メモ帳など。おすすめはVSCode。

勉強方法

  1. HTMLファイルの作り方と、input関連のタグについて知識と書き方を学習する。
  2. JavaScriptで、inputタグの値を取得して、プログラムで処理する方法を学習していく。

ウェブ上にも情報が多数あります。最近は「js」でも正しく検索結果が表示されます。

検索例

「js 書き方 基本」「js input 値 取得」「js 条件分岐」「js 繰り返し」

JavaScriptの数ある参考書のなかで、発売当初からずっと売れ続けている良書です。プログラム基本から簡単なアプリまで、JavaScriptを独学するならこの1冊で十分です。

低料金のプログラミングスクール

は、月々定額(サブスク)でウェブアプリ開発を学習できるコースです。カリキュラムの最初はHTML&CSSとJavaScriptを学習できるので、必要な分だけ学んで止めることも可能です。こちらを検討してみても良いでしょう。

VBAの独学

'Excelシートの値処理
Dim x As Integer
'シートのA1の値を取得
x = Range("A1").Value

'値に2を掛ける
y = x * 2

'シートのA2に値を書込
Range("A2").Value = y 

独学のしやすさ

VBAは、Microsoft Office®のマクロ機能のために実装された言語です。ExcelにはVBAの開発モードがあります。これを利用するのが簡便です。

ExcelVBAの場合は、ワークシート(またはセル)から取得した値を、VBAで処理して、ワークシートに戻す。というプログラムが初歩的です。その動作をワークシートで確認するかたちで学習していけます。

VLOOKUP関数をよく使っている方なら、VBAでできることを理解しやすいです。

最短学習時間

2ヵ月程度で、Excelワークシートの値を処理して別の(新規など)ワークシートに貼り付ける程度の自動処理ができるようになります。

学習環境

  • Microsoft Office® Excel:VBE(VBAの開発モード)

Excelの開発モードを有効化すると、VBEの画面が表示されます。

勉強方法

  1. Sub関数と、変数の型の宣言について知識を付け、使い方を覚えていく。
  2. ワークシート(またはセル)の値を取得して、プログラムで処理する方法を学習していく。

VBAの学習を楽にするコツがあります。

  • VBE(開発モード)のローカルウィンドウを活用する。
  • プログラム中でDebug.Printを活用する。
  • 「マクロの記録」で組まれたプログラムも参考にする。
  • ワークシートに処理開始ボタンを作っておくと実行しやすい。

ウェブ上にも情報が多数あります。

検索例

「vba 書き方 基本」「vba ローカルウィンドウ」「vba セル 値 取得」「vba ボタン プログラム 実行」「vba 型 エラー」

マクロの記録を使って自動処理を組める人は、VBAの習得にとても近い状態です。この本は、VBAプログラムにふりがなを振って、プログラムの処理をより理解しやすいように解説しています。

Pythonの独学

#ファイル操作
import os
import shutil


src = r'C:\Users\Downloads\test.txt'
dst = r'D:\Document\text.txt'
#ファイルをコピー
shutil.copy(src, dst)
#元ファイルを削除
os.remove(src)

独学のしやすさ

Pythonは、英文のように読めて、容易に直感的にプログラミングできることを目的に作られた言語です。

そのため、読み書きのしやすさは、他のプログラミング言語の群を抜いています。

人工知能(AI)に使われるイメージを持つ人も多いと思います。でも、YouTubeやInstagramなどのアプリケーションを作れたり、Excelの自動処理もできます。

何を学習するかによって学習期間は異なりますが、未経験者でも学習しやすいのは業務タスク自動化です。

学習環境

  • Python3:言語環境のインストール
  • 統合開発環境:VSCodeなど。(個人的にはPyScripterがおすすめです。)

最短学習時間

3ヵ月程度で、ファイル操作やExcel処理を含む業務タスクを自動化するプログラムを組めるようになります。

勉強方法

  1. 変数と関数に関する知識について学習し、記述方法と使い方を覚えていく。
  2. ライブラリを使ったファイル操作(移動、コピー、新規作成など)から学習していく。

Pythonの学習の前にPEP8(コーディング規約)に目を通しておくと、綺麗なプログラミングスキルが身につきます。

ウェブ上にも情報が多数あります。Pythonのバージョンに注意する必要があります。「py3」でも正しく検索結果が表示されます。

検索例

「python3 インストール」「python3 書き方 基本」「python3 ファイル操作」「python3 自動処理」「python3 excel ライブラリ」

プログラミング自体が初めての人も、Pythonでプログラミングを学習していける易しい内容となっています。環境構築から解説されているので未経験者でも不安なく学習を始められます。

低料金の学習サービス

PyQ は、Pythonを月々定額(サブスク)の低料金で学習できるサービスです。Pythonの環境構築をしなくても学習できるので、プログラミング未経験者でも不安なくPythonを始められます。

まとめ

  • プログラミングを独学する場合は、学習時間が短くて済み、挫折しにくくて学習しやすい言語を慎重に選ぶ必要がある。
  • HTML&CSSは、そもそもプログラミング言語ではない。記述方法を覚えていくだけで身につけることができる。
  • JavaScriptは、ウェブブラウザで実行できるプログラミング言語。処理結果をウェブブラウザで確認できる。HTMLとセットで使う。
  • VBAは、Excelの開発モードでプログラミングでき、処理結果をシートで確認しながら学習できる。
  • Pythonは、パソコンに言語をインストールすれば学習できる。読みやすく書きやすい言語なので、未経験者でも学習しやすい。
  • この記事を書いた人

non

小学生のときにBASIC言語でプログラミングを覚え、社会に出てからはPythonを主力に通信業界で無線設計とGISシステム開発に携わること12年目。プライベートではPHP・MySQLでウェブサービスを作りつつ、副業で収入を得ています。「プログラミングは人生を豊かにする」と実感しています。