プログラミングを独学でやってみたい。けど、独学の場合は、何からどこから始めたらいいのか。
…という方はウェブページのコーディングから始めていくと良いでしょう。
ウェブページで使うHTMLは、初心者にも簡単に扱うことができる言語です。
この記事では、独学でのプログラミングの勉強の始め方を解説していきます。
記事の後半では、プログラミング独学の手始めに今すぐウェブページを作ってみることができます。
Contents
プログラミングは何から始めたらいいのか
- プログラミングの目的を定める
- プログラミング言語を選ぶ
- プログラミングの環境を整える
- プログラミング学習の方法を決める
①プログラミングの目的を定める
何をやりたいのか、何のために勉強するのか。
「何」の部分をよく考えて、プログラミング学習の目的をしっかり定めると良いでしょう。
- ウェブサイトを作ってみたい。
- スマホアプリを作ってみたい。
- 人工知能の開発をする仕事に就きたい。
- Excelの手作業を軽減したい。
目的をはっきりと持つことができれば、プログラミングの勉強の意欲(モチベーション)になります。
②プログラミング言語を選ぶ
勉強するプログラミング言語を選びます。
コーディングしたことが無い、まったくの初心者はウェブ系の言語で勉強を始めると良いでしょう。
ウェブ系の言語は、学習環境の構築が簡単で、プログラムの記法が易しいです。
やってみたいことが決まっていない、何を勉強したらいいか分からない。という場合は、HTMLというマークアップ言語から勉強を始めていきます。
- ウェブサイトやウェブアプリ、スマホアプリのデザインをやってみたい人は、HTML&CSS。
- HTML&CSSの経験があるなら、サイトに実装できるプログラミング言語、JavaScript
- システムの制御、組み込みのプログラミングを覚えたい人は、Java。
- AI(人工知能や機械学習)に興味があるなら、Python。
③プログラミングの環境を整える
プログラミングを勉強するための環境を整えます。
- プログラミング用のパソコン。
- プログラミング言語の開発環境。
プログラミングの勉強に使うパソコン
プログラミングの勉強に使うパソコンは、プログラムを実行させる性能が必要です。CPUやメモリはもちろんのこと、コーディングしやすい画面サイズ、あと忘れがちなのがキーボードです。プログラミングの勉強を始めるときは、コーディングしやすいパソコンを揃えることも大切です。
④プログラミングの勉強方法を決める
プログラミングの勉強方法は、2パターンあります。
- 独学で勉強する。
- プログラミングスクールで勉強する。
独学のメリットは、お金がかからないこと。マイペースで勉強できること。
プログラミングスクールのメリットは、勉強をサポートしてもらえること。プログラミング言語の周辺知識が見えること。転職支援を受けられること。
もし、お金の面を懸念して独学を考えているなら、その前に、無料で受講できるプログラミングスクールの利用についても検討してみると良いでしょう。
独学でのプログラミング勉強法
独学でプログラミングを勉強する場合は、言語の選択を慎重に行う必要があります。独学には難しい言語を選んでしまうと、勉強を続けられなくなります。
言語を選ぶときは、「何のために」「何をしたい」という目的があることがもっとも勉強の意欲(モチベーション)になります。
ただ、パソコンスキルに応じた言語しか選べないのも前提としてあります。Excelを触ったことが無い人はVBAを独学することはできません。
- まったくの言語の初心者。パソコン操作に不慣れ。:HTML&CSS
- HTMLは触れる。ウェブ業界に興味あり。:JavaScript、PHP、Ruby
- Excelの自動化をしたい。:VBA
プログラミング初心者にも学習しやすいのはウェブで使われるプログラミング言語です。
プログラミングスクールでも、HTML&CSSから始めて、JavaScript(jQuery)やRubyに進んでいくカリキュラムを持つところが多いです。
Excelを自動化できる(マクロとも呼ばれる)VBAも、学習しやすいです。
プログラミングの資格の勉強について
プログラミング言語には民間の資格を取得できる言語もあります。国家試験ではITパスポート試験があります。しかし、これらの資格取得は付け焼き刃の知識だけは身につくものの、肝心のプログラミングスキルが身につきません。IT業界に転職を志すなら、資格の勉強より、プログラミングの勉強に時間を割く方が効果的です。
プログラミングを独学するときの学習期間・勉強時間
HTML&CSSは、それぞれ1ヵ月間で扱い方がわかります。CSSの記述方法をしっかり身につけるには3ヵ月程度かかります。
JavaScriptは、パソコン操作に慣れていて、HTML&CSSが身についているなら、2ヵ月程度で感覚を掴めます。
PHPは、WordPressを開発環境にした場合は、1~2ヵ月間で部分的なカスタマイズができるようになります。
VBAは、Excelの関数を使い慣れている人なら、1~2ヵ月間で、ワークシートに対する自動化プログラムを書けるようになります。
多くのプログラミングスクールは、教えやすくて挫折率が低いRuby(Ruby on Rails)をカリキュラムにしています。Ruby on Railsでのプログラムの組立ては、プログラミングとは思えないほどの手軽さがあります。これに慣れて「プログラミングってこんなもんなんだ。」と思うと、Ruby on Railsで成長が止まってしまいます。
HTML&CSSの独学
HTML&CSSの独学は、本やウェブで調べながら勉強する人も多いでしょう。
パソコンと、エディター(メモ帳でも良い)、ウェブブラウザ(できればGoogleChrome)があればすぐに勉強を始められます。
独学の順番
- 本を買う。(買わなくても勉強できますが、1冊あった方が理解が進むと思います。)
- タグを打ちながら、ウェブページを作る。
- ウェブページを作りながら、CSSの勉強もしていく。
デザインに興味が向いているなら、イラストレーターやフォトショップといった画像系アプリの勉強に手を広げても良いでしょう。
独学に使う本
Amazonでの高評価が1000以上付いている、いまのベストセラーです。
HTML&CSSをかなり安く受講できるのはテックアカデミー【HTML/CSSトレーニング】です。こちらの記事で解説しています。
JavaScriptの独学
JavaScriptは、すでにHTML&CSSを身につけている人には、それほど難しい言語ではありません。
パソコンと、エディター、ウェブブラウザがあれば勉強を始められます。
独学の順番
- 本を買う。
- ウェブページ内にスクリプトを記述して学習していく。
- jQueryやvue.jsといった派生技術の勉強に手を広げていく。
ウェブページに何かの計算機能を付けるのが、プログラミングの手始めに良い方法です。プログラミングの能力は、数式を組み込んだり、関数化できることで大幅に上がっていきます。
独学に使う本
PHPの独学
WordPressでブログを作ってみるのがもっともPHPに触れられ、実践的な力が付く方法です。
PHPの開発環境はXAMPPで簡単に構築できます。WordPressの場合はブログ運営しながら勉強できるので一石二鳥でおすすめです。
独学の順番
- 本を買う。
- 開発環境を作り、プログラミングしていく。WordPressなら目的が見えやすい。
- 派生技術のLaravelや、データベースMySQLとの連携についても学習を広げていく。
独学に使う本
0円でPHPを習得して転職することができるプログラミングスクールにGEEK JOB【スピード転職コース】があります。こちらの記事で解説しています。
VBAの独学
ExcelにVBE(VisualBasicEditor)という開発環境が付いています。
VBAは、Excelで関数(VlookUpやCountIf程度)を扱うスキルがある人なら、さほど難しくは感じないと思います。
VBEで勉強するときは、ローカルウィンドウ機能を有効にして値を見ながら勉強すると理解しやすいです。
独学の順番
- 本を買う。
- Excelの開発環境で、セルに対するループ処理を勉強していく。
- ファイルオブジェクトを使ってファイル操作をふくめた処理に手を広げていく。
独学に使う本
独学して稼げるプログラミング言語
- PHP:ブログ・サイト運営者からのWordPressカスタマイズを受注可能。
- VBA:企業や個人からExcel業務改善やデータ収集を受注可能。
クラウドソーシングの募集を見ていると、目立つのはPHPとVBAです。
PHPは、ブログ・サイト運営者からのWordPressカスタマイズの案件を多く見かけます。1件数万円のものや、開発期間に応じて数十万の契約もちらほらあります。
VBAは、企業や個人からExcel業務自動化やデータ収集の案件が多いです。1件5000円程度からですが、まとまった期間で数十万の契約も見かけます。
どちらも、途切れることなく受注できれば月に数十万を稼ぐことができる算段が付きます。
おまけ:今すぐウェブページを作ってみよう
独学の手始めに、パソコンのメモ帳を使ってウェブページのコーディングをしてみましょう。
時間は5分もあればできます。
HTMLコーディングをやってみる
<!DOCTYPE html>
<html>
<body>
<h1>ウェブコーディングの始め方</h1>
</body>
</html>
- パソコンのメモ帳を開きます。
- 上のコード6行をメモ帳に打ち込んでください。
- メモ帳を「名前を付けて保存」します。保存先はデスクトップにしてください。
ファイル名:test.html
ファイルの種類:すべてのファイル
文字コード:UTF-8 - デスクトップに保存した「test.html」ファイルをダブルクリックしてみてください。
すると、たった今コーディングしていたHTMLがウェブブラウザ上に表示されます。
これがウェブページの正体です。
ウェブデザインをやってみる
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<style>
body { background: lightpink; font-family: serif;}
div { background: snow; border-radius: 8px; width: 640px;}
</style>
</head>
<body>
<h1>ウェブコーディングの始め方</h1>
<span id="clock"></span>
<script>
function get_time(){
document.getElementById("clock").innerHTML = new Date().toLocaleTimeString();
}
setInterval('get_time()',1000);
</script>
<div>
<ol>
<li>ウェブデザイナーを目指すことができます。</li>
<li>ウェブプログラマーへの道も開けます。</li>
<li>スクールでしっかり学べば副収入を得られるようになります。</li>
</ol>
</div>
</body>
</html>
今度は上のコードをメモ帳に打ち込んでみましょう。(面倒くさかったらコピペでも構いません。プログラミングの実務はほとんどコピペです。)
名前をつけて保存し、ダブルクリックしてみてください。
ウェブページはこのようにHTMLのコードにどんどん「色付け」して作っていきます。
このHTMLファイルをウェブサーバーにアップロードすることでインターネットを通じて世界中に公開される。…というのがウェブサイトの仕組みです。
ウェブコーディングからウェブプログラミングへ
ウェブページのコーディングは、厳密にはプログラミングではありません。
しかし、HTMLの興味が、ウェブプログラミング(JavaScriptやPHP)の興味につながっていきます。
実際にウェブからプログラミングに進む技術者も多いです。私もその一人です。
色やフォントのデザインに面白みを感じるなら…
色を付けている部分はCSSというデザインの技術を使っています。
ページのデザイン(色やフォントなど)に面白みを感じるなら、ウェブデザインを勉強してみてはいかがでしょうか。
ウェブページはHTMLファイルをCSSで装飾して、イラストレーターやフォトショップの画像を配置して作り上げていきます。
プログラミングスクールには、ウェブサイト作成を習得できるコースがあります。
-
HTML&CSSを学習できるプログラミングスクール・コース
時間表示の技術に面白みを感じるなら…
時間表示の部分は、JavaScriptのプログラムが実行されています。
JavaScriptのトリッキーな技術に面白みを感じるなら、ウェブプログラミングを勉強することをおすすめします。
JavaScriptウェブプログラミングは、未経験者でも習得しやすいです。
JavaScriptの他に、PHPのプログラムがよく使われています。
ウェブプログラミングに挑戦してみたいなら、スクールの無料体験をおすすめします。
-
JavaScriptを学習できるプログラミングスクール・コース
文字を書くことに興味が向いたなら…
世の中の多くのブログには、ワードプレスというツールが使われています。ワードプレスはPHPのプログラムで作られています。
自分でブログを作ってインターネットに公開してみたいなら、ワードプレスでブログを始めてみることもおすすめです。
ワードプレスを使うだけならプログラミングの技術や知識は要りません。HTMLの知識さえあれば大丈夫です。
ワードプレスを使っていくうちにブログのシステムに興味が向いて、そこからPHPのプログラミングを覚えていったという人も多いです。
プログラミングスクールの最大手であるテックアカデミーにはWordPressコースが用意されています。ブログを作ってみたい。ブログで副収入を得たい。という方は、ワードプレスを習得すると可能性の幅を広げることができます。