プログラミング言語|おすすめは1Python2JavaScript3Java

おすすめのプログラミング言語

Python

難易度 将来性 年収

ウェブアプリからAI開発まで何にでも応用が利き、もっとも将来性がある。平均年収も高い。読み書きしやすい言語仕様により、未経験者でも学習しやすい。

JavaScript

難易度 将来性 年収

フロント開発からバックエンド開発まで用途が広がり、将来性が期待される。ウェブブラウザで開発できることもあり学習障壁は低い。

Java

難易度 将来性 年収

現代の生活を支える基幹システムに欠かせない言語であり、求人は常に安定的。未経験者が習得しづらいのが難点。最初にSESで踏ん張れれば展望が開ける。

PHP

難易度 将来性 年収

ウェブサービスを担う言語として定着しており、求人が多い。HTMLとの親和性が高く、未経験でも用途を理解しやすい。クラウドソーシングでの案件も多数。

難易度

プログラミング言語の難易度の感じ方には当然、個人差があります。

プログラミング経験者に意見を求めたところで、その経験者が長く使ってきた言語については「べつに難しくない」と答えられるでしょう。

人に聞いてもいまいち分からない。その難易度を分けているのは、上図のような言語の持つ特性です。

難易度1のHTML&CSSは、プログラミング言語ではないので制御構文を持ちません。プログラミングではないので、もっとも学習が容易な言語です。

難易度2のJavaScript・VBAは、クライアントサイド(PCやブラウザ)で動くプログラミング言語です。環境構築を必要としないため学習を始めやすいです。

難易度3のRuby・PHP・Pythonなどはサーバーサイドで動き、コンパイルは不要です。サーバーの扱いやSQLとの連携が必要となるためやや難易度が上がるわけです。

コンパイルとは

コンパイルとは、プログラムを実行する前にコンピューターが読めるように機械語に翻訳する作業です。Swiftは開発においてはコンパイルを必要としないため、この分類にしております。

難易度4のJavaはサーバーで動き、コンパイルが必要です。プログラミング未経験者には難しい言語です。

難易度5のC言語は、サーバーで動き、コンパイルが必要で、ガベージコレクションを持ちません。プログラムにおいてもポインタやメモリ管理が必要になるため、プログラミング未経験者が手を出すとプログラミング学習だけではおさまらなくなります。

ガベージコレクションとは

プログラムの実行において確保したメモリ領域を、不要になった時点で解放していく機能です。C言語にはガベージコレクションが無いので、メモリ解放をプログラムに組み入れる必要があります。

プログラミング未経験者が学習しやすいのは、コンパイル不要なプログラミング言語です。さらにクライアントサイドで動く言語は学習を始めやすいです。

将来性

参考:HackerRank

プログラミング言語の将来性は、日本国内の様子から判断するのではなく、視野を海外に広げて判断すべきです。

これまでも、海外の動きが数年を経て日本に影響を及ぼしてきた歴史があります。

2010年頃、アメリカ西海岸ではデータサイエンス分野でPythonに人気の火が付きました。PythonはAI開発にシェアを広げ、近年やっと日本でも多用される言語になりました。

2000年頃、海外ではウェブ開発にPHPが使われ始めていました。日本ではまだPerlが根付いていた時代です。日本でPHPをよく聞くようになったのは2010年頃からです。

良いものを評価して柔軟に取り入れていく海外にくらべると、日本は変化を嫌うあまりに移行が遅れがちです。

プログラミング言語の将来性は、今の海外の状況に見えているわけです。

JavaScriptは、ブラウザで動くのみの言語でしたが、近年はサーバー実行環境Node.jsと共にTypeScriptに発展して用途が広がっています。フレームワークvueビュー.js、ライブラリReactリアクトによりアプリ開発にも使われるようになりました。GoogleはGoogleAppsScriptグーグルアップススクリプトに進化させて、スプレッドシートなどのウェブアプリを開発しています。この広い用途に将来性を期待されています。

Pythonは読み書きしやすい言語仕様が好まれて、いろいろな分野で使われるようになっています。AI開発のイメージが定着していますが、実は何でもできる万能な言語です。YouTubeやInstagramなどのウェブアプリもPythonで動いています。豊富なライブラリのおかげで、Excel自動処理なんかにも使えます。今後もAIやブロックチェーンなど、未来の技術を託されている将来性の高い言語です。

年収

プログラミング言語ごとの平均年収
言語 20代 30代 40代 Ave
Python 403 546 624 524
Ruby 397 520 603 506
Java 380 505 608 497
Swift 398 479 599 492
SQL 392 500 582 491
JavaScript 378 497 583 486
PHP 361 467 586 471

単位:万円

出典:TECH Street

IT人材コミュニティTECH Streetが、大手転職サイトdodaに会員登録したエンジニアを調査したものです。

プログラミングスクールがカリキュラムに含んでいる言語。つプログラミング学習を始める可能性がある年代。をピックアップしたのが上の表です。

この条件で見るとPythonの年収の高さが際立っています。経験を積めば積むほど、年収もボンボン上がっていく様子がわかります。

プログラミング言語ごとの平均年収は、プログラミングを学習したい、プログラミングスクールを利用したい。と考えている方にとって、言語やコースを選ぶうえでの判断材料にもなるでしょう。

求人数

Wantedly リクナビNEXT doda
1 PHP Java Java
2 JavaScript PHP PHP
3 Java JavaScript Python
4 Ruby Python JavaScript
5 Python Ruby C#

求人数は、Wantedly・リクナビNEXT・dodaのそれぞれで言語ごとに調査したものです。

調査方法は単純です。各サイトの求人の検索に言語をひとつずつ打ち込み、その結果表示数を求人数として集計しました。

Javaの求人がもっとも多いです。ここ何年もずっとJavaの求人は多い状況です。

Javaは、家電に組み込む制御プログラムのために開発された言語です。その堅牢性に信頼がおかれて、現在は官公庁や金融機関のシステム開発に常用されています。責任の重い言語ゆえに、Javaの開発現場で実際にプログラミングするのは経験の長いベテランに限られます。

プログラマーになりたいのであれば、Javaは避けた方が賢明でしょう。しかし、IT業界に入りたいのであれば、間口の広いJavaはエンジニアへの近道です。

まとめ

プログラミング言語のおすすめランキング

  1. Python:ウェブアプリからAI開発まで何にでも応用できる。20代~40代における平均年収が高い。読み書きしやすい言語仕様により、未経験者でも学習しやすい。
  2. JavaScript:フロント開発からバックエンド開発まで用途が広がり、将来性が期待される。ウェブブラウザで開発できることもあり学習障壁は低い。
  3. Java:現代の生活を支える基幹システムに欠かせない言語であり、求人は常に安定的。未経験者が習得しづらいのが難点。最初にSESで踏ん張れれば展望が開ける。
  • この記事を書いた人

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小学生のときにBASIC言語でプログラミングを覚え、社会に出てからはPythonを主力に通信業界で無線設計とGISシステム開発に携わること12年目。プライベートではPHP・MySQLでウェブサービスを作りつつ、副業で収入を得ています。「プログラミングは人生を豊かにする」と実感しています。