【やっぱり1位Python】プログラミング言語の年収ランキング

今の仕事の年収に失望して、年収の高いIT業界への転職や、ITエンジニアへの転身を考えるかたも多いでしょう。

プログラミング言語別の平均年収は、IT人材コミュニティTECH Streetテックストリートの調査結果が参考になります。

年収がもっとも高いのは統計解析に使われるR言語です。平均年収は593万円となっています。しかし、R言語の求人は少なく、用途も限られるので必要性を感じないと学習意欲を保ちにくいでしょう。

プログラミングスクールがカリキュラムに持つ言語のなかでは、Pythonエンジニアの年収が高めとなっています。Pythonパイソンは読み書きしやすい言語仕様であるため、初学者にも学びやすい言語です。

また、ウェブ系の言語であるJavaScriptジャバスクリプトやPHPも学習しやすいです。これらの言語も比較的高い年収を得られます。

プログラマーの年収は日本全体の平均年収を上回るので、プログラミング学習を始めるための良い動機にもなります。

この記事では、プログラミング言語別の年収について解説します。

プログラミング言語|おすすめは1Python2JavaScript3Java

プログラミング言語別の平均年収

プログラミング言語別の平均年収
言語 20代 30代 40代 50代
C 388 521 605 621
C#.NET 381 495 616 550
C++ 390 521 633 635
COBOL 406 514 595 618
F# 312 550 - -
Go 397 562 539 530
Java 380 505 608 629
JavaScript 378 497 583 580
Objective-C 407 519 595 403
Perl 405 555 595 592
PHP 361 467 586 547
PL/SQL 391 493 606 588
Python 403 546 624 528
R 476 569 753 575
Ruby 397 520 603 585
Scala 440 512 608 600
SQL 392 500 582 576
Swift 398 479 599 447
VB 382 504 584 590
VB.NET 373 486 583 570
VC/VC++ 404 489 593 583

単位:万円

・調査対象:以下①と②の期間にdodaに会員登録を行った20代~50代のITエンジニア
・対象期間:①2019年1月1日〜2019年9月30日/②2020年1月1日〜2020年9月30日
・有効回答数:5,599名

出典:TECH Streetテックストリート

プログラミング言語別の年収は、IT人材コミュニティTECH Streetがdoda会員を対象に行った調査結果にまとめられています。

この調査結果を見ると、年代別のプログラミング言語の平均年収がわかります。

R言語やScalaスカラの年収が高いのは、求人に対してプログラマーが極端に少ないためです。

ただし、50代の年収はあまり参考にはならないでしょう。この年代になれば役職を評価されていることが多く、また彼らの評価につながっている言語にも年代のギャップを感じます。

この調査結果から、邪魔な50代を取り除き、今の時代に学習する機会が多い言語をピックアップしてみます。

スクールが扱う言語の平均年収

プログラミング言語別の平均年収
言語 20代 30代 40代
Java 380 505 608
JavaScript 378 497 583
PHP 361 467 586
Python 403 546 624
Ruby 397 520 603
SQL 392 500 582
Swift 398 479 599

単位:万円

TECH Streetの調査結果から、50代を取り除き、プログラミングスクールがカリキュラムにする言語をピックアップしました。

この表であれば、プログラミング学習を始める際の言語選択において判断材料にもなるでしょう。

Pythonの求人を見てみると、AIエンジニアの募集が多く見られます。人工知能、機械学習の需要の増加が年収に反映しているようです。

私は30代前半に業務でVBを使用していて、その時の年収は510万円でした。30代後半にPythonに乗り換えて年収が600万を超えました。肌感で、調査結果とだいたい一緒くらいかなという印象を受けます。

プログラマーは日本の平均年収を上回る

日本の平均年収
調査年 平均年収
2020年 409
2019年 408
2018年 414
2017年 418

単位:万円 出典:doda

プログラマーの平均年収
調査年 平均年収
2020年 516

単位:万円 TECH Streetの調査結果より算出

dodaの調査によると、2020年の日本の平均年収は409万円となっています。

プログラミング言語別の年収からわかるのは、プログラマーの年収が日本の平均年収を上回っていることです。

年収を上げたい場合は、今の仕事でキャリアアップするよりも、プログラミングを身につけてIT業界に入る方が近道かもしれません。この事実は、これからプログラミング学習を始める方の良い動機にもなるでしょう。

私は20代ときに保険営業や工場作業、建設作業などをやりながら自分に合う仕事を探していました。30代でプログラマーに転身しましたが、給与が高くてびっくりした経験があります。当時はExcel作業の自動化に使うプログラミング言語VBAができるだけでしたが、会社ではかなり重宝されました。

習得しやすいプログラミング言語

プログラミング言語を習得すれば高い年収を得られることは、プログラミング言語別の年収からもわかります。

しかし、プログラミング言語には習得しやすいものとそうでないものがあり、未経験者の場合はどれを習得するか迷うところです。

未経験者が習得しやすいのは、次のプログラミング言語です。

  • JavaScript:平均年収510万。ウェブページに動きを付けたり、計算機能を付けたりするのに使われる。近年、用途が広がり、サーバーサイドを含めたウェブアプリ開発に使われる。将来性も高い。
  • Python:平均年収525万。近年はAIや機械学習に多用され将来性を期待されている。何の分野でも応用が利く柔軟性があり、YouTubeやインスタグラムなどのウェブアプリ開発、Excel自動処理もできる。
  • PHP:平均年収490万。ウェブページを表示するためのプログラムをサーバー側で制御するのに使われる。FaceBookやブログシステムのWordPressもPHPで作られている。ウェブがある限りは需要が続く。
プログラミング言語|難易度ランキング【実際に書いた経験による習得難易度順】

まとめ

  • TECH Streetの調査結果を見ると、年代別のプログラミング言語の平均年収がわかる。
  • 今の時代に学習する機会が多い言語をピックアップすると、Pythonの年収の高さが際立つ。AI開発の需要によるもの。
  • プログラミング言語別の年収からわかるのは、プログラマーの年収が日本の平均年収を上回るということ。
  • プログラミングを身につければ年収を上げることができるので、プログラミング学習の良い動機となる。
  • 未経験者が習得しやすくて収入につながりやすいのは、JavaScript、Python、PHP。
  • この記事を書いた人

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小学生のときにBASIC言語でプログラミングを覚え、社会に出てからはPythonを主力に通信業界で無線設計とGISシステム開発に携わること12年目。プライベートではPHP・MySQLでウェブサービスを作りつつ、副業で収入を得ています。「プログラミングは人生を豊かにする」と実感しています。