JavaScript
| 求人数 | 将来性 | 年収 |
|---|---|---|
| ◎ | ◎ | △ |
国内での求人は安定的。サーバーサイドの実行環境Node.jsにより用途拡大。今後もウェブアプリやスマホアプリ開発で多用される。
PHP
| 求人数 | 将来性 | 年収 |
|---|---|---|
| ◎ | ◎ | ○ |
現状では国内の需要は最多。海外ではJavaScriptにシェアを奪われるかたちで需要が低下。今後は日本でも同様の傾向になる可能性が高い。
Python
| 求人数 | 将来性 | 年収 |
|---|---|---|
| ○ | ◎ | ◎ |
国内の求人も増加傾向。海外ではPythonでの開発は安定的。アプリ開発からAI開発まで何にでも対応。将来性がもっとも期待される。
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プログラミング言語|おすすめは1Python2JavaScript3Java
転職しやすさをどう見極めるか

参照:Wantedly

参照:HackerRank
- 求人が安定的に多いか
- 今後の需要増を見込めるか
- 未経験者が習得しやすいか
転職しやすい言語を見極めるうえで、もっとも分かりやすい要素は求人が安定的に多いかです。
上のグラフは、求人マッチングサイトWantedly(国内)とHackerRank(海外)の言語別の求人です。国内においては、長年、PHPとJavaの求人が安定的に多い状況です。
PHPはウェブ系システム開発に、Javaは社会基盤システム開発に常用されており、生活に欠かせないシステムを担うがゆえに、常にエンジニアの需要がある状態になります。
今後の需要増を見込めるかという点も、転職しやすい要因になります。エンジニアの供給が間に合っていない言語は、転職時のハードルもやや下がるからです。
JavaScriptとPythonにこの傾向が見られます。JavaScriptはフロント開発のReact、サーバー実行環境Nodo.js、TypeScriptやGASなどの派生言語にいたるまで進化が目覚ましく、新しい技術にエンジニアの供給が追い付いていません。
PythonはAI開発に使われますが、急増する需要にエンジニア供給が追い付いていません。経済産業省は今後も数十万人のITエンジニア不足を予測していますが、AI開発者不足が目立ってくるでしょう。
これから言語を学んで転職したい人にとって、未経験者が習得しやすいかどうかも転職しやすさに影響します。
Pythonは読み書きしやすい言語仕様を持つため、高等学校の情報科でも履修する言語に選ばれました。プログラミング自体を学ぶのにも最適な言語です。
JavaScriptは、ウェブブラウザで動く言語なので特別な環境構築が必要ありません。プログラムの挙動をブラウザで確認しながら学習できるので、未経験者でも理解しやすいです。
転職のために習得しやすい言語
- JavaScript
- PHP
- Ruby
- Python
- Java
Wantedlyを見ると、上の5つの言語の求人が突出して多いことがわかります。
これからプログラミングを学ぶ場合は、この言語のうちで習得しやすい言語を選べば、さらに就職・転職しやすくなります。
JavaScript
- 求人が安定的に多い
- 今後の需要増を見込める
- 未経験者が取得しやすい
JavaScriptは、フロントエンドのライブラリReact、サーバーエンドのNode.jsとその言語TypeScript、派生言語GASなどの新しい技術により目覚ましく発達してきています。
求人が多いのは、JavaScriptが多様な場面で使える言語だからです。ウェブアプリ、ウェブシステムなどウェブ開発には必須であり、今後も需要が見込まれます。
JavaScriptのプログラミングスキルは、派生言語のTypeScriptやGASでも使えます。一度おぼえると、活躍の幅を広げられる言語です。
未経験者でも学びやすいため、もっとも就職・転職しやすい言語と言えます。
PHP
- 求人が安定的に多い
- 未経験者が取得しやすい
PHPは、ウェブサービス開発に多用される言語です。国内での求人が安定的に多く、またクラウドソーシングでの案件も多い言語です。
ユーザーの要求(入力)に応じたウェブページを表示する機能を作りやすいため、さまざまな業界のウェブサービスに使われています。ショッピングサイトや旅行予約のようなサービスを作りやすいのです。この需要が今後も安定的なのは想像できるところです。
気になるのは海外の動向です。同様のことができるJavaScript(および派生技術)にシェアが移りはじめている傾向が見られます。
未経験者でも学習しやすい言語ですが、学習のための環境構築がやや難しいです。現状では求人が多いので就職・転職はしやすいです。
Ruby
- 未経験者が習得しやすい
Rubyは、2015年頃をピークに人気爆発したフレームワークRuby on Railsによるプロダクトがたくさんあります。
プロダクトが残っている限り、国内の需要は続くと考えられます。
ただ、海外の傾向を見ると、Rubyが新規開発で採用される機会は減少しています。この傾向は数年のうちに国内でも顕著に現れてくるでしょう。
Ruby on Railsはプログラミング未経験者でも習得しやすいスキルです。プログラミングスクールでも、受講生が挫折しにくいためカリキュラムにしているところが多いです。
いまのところは就職・転職しやすいですが、求人の安定性と需要増は期待できないでしょう。
Python
- 今後の需要増を見込める
- 未経験者が取得しやすい
Pythonは、YouTubeやInstagramなどのウェブアプリ、AIやブロックチェーンの開発など、幅広い用途で使える言語です。
この最たる理由は、読み書きしやすい言語仕様により開発しやすい点にあります。未経験者でも学習しやすいです。
国内での求人はまだ多くはありません。しかし、海外の傾向を見てわかるとおり、今後は日本でも求人が増加する傾向になるでしょう。
AI(人工知能)の技術がいろいろな分野に取り入れられていくと共に、AI開発者の供給が慢性的に不足します。
今後の需要増にPythonエンジニアの供給が追い付かないため、就職・転職しやすい状況が続くと考えられます。
Java
- 求人が安定的に多い
Javaは、家電制御や基盤システムなどの用途のおかげで、生活とも切っても切れないため求人が安定的に多い言語です。
ただ、未経験者が学習しやすい言語ではありません。Javaの求人には「未経験からJavaエンジニアに」という募集も多いですが、開発現場でプログラミングさせてもらえることはありません。
その理由は、Javaが責任の重いプロダクトを担っているからです。家電制御に誤作動があればリコール。金融システムに不具合が出れば大ニュース。PHPやJavaScriptで作られたウェブアプリがこっそりアップデートで事を済ますのとは責任が違います。
Javaは経験の浅いエンジニアに扱える言語ではありません。求人が多くても、就職・転職しやすい言語とは言い難いでしょう。
まとめ
就職・転職しやすいプログラミング言語
- PHP:現状では国内の需要は最多。
- JavaScript:国内・海外とも求人は安定的。
- Python:国内の求人も増加傾向。